長編

大丈夫。続けていいよー(^O^)/

更新日:

123 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/08/14(木) 00:22:25.07 9KsuM52i0.net
109>111>110の順番だよね
大丈夫。続けていいよー(^O^)/
引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1407221787/
579 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:45:49.69 ktYFwS2/O.net
俺「あのさ…
ちょっと話しが…」

サリナ「あのね…

相談があるの。
あっ?」

サリナの表情を伺う。
喜べる相談ではないのは明らかだ。

俺「サリナからどうぞ」

580 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:47:14.83 ktYFwS2/O.net
サリナ「うん…

わたしね。
結婚しようかと思うの…」

俺「こ、この、この間の車の彼?」

馬鹿。
動揺する俺。

サリナ「うん…そう。

この間プロポーズされたの…」

俺「……」
そりゃ彼氏がいたんだ。俺が期待する展開になるわけがない。

582 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:48:15.10 ktYFwS2/O.net
サリナ「俺君?」
心配そうに俺を見た。

俺「あっ、あっそーだよなw

彼氏とはうまくいってるんだw
良かったw本当w
サリナがいい人って言ってんだし、間違いないよwうんw」

馬鹿みたいに明るくして祝福までしてる俺。
情けない。。。

サリナ「ありがとうw」
ニッコリ笑顔で答えるサリナ。
本当に嬉しそうだ。

583 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:49:18.36 ktYFwS2/O.net
サリナ「俺君の話しって?」

とてもじゃないが言い出せる状況じゃない。
もう一度やり直したいなんて。
今さらだよ。
本当今さら。

俺「いや。
俺は…

あっ、ハルのおもちゃ治したんだよw
これハイ。」
紙袋からハルのバスのおもちゃを出した。
ボロボロだけど、なんとか動くくらいは修復できた。

584 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:50:36.83 ktYFwS2/O.net
サリナ「あっ…うん。
ハルに渡しておくね。」

サリナはまだ何か言いたそうにしてる。

俺「どうした?」

サリナ「うん…
ハルのことなんだけど…」
言いづらそうにしてる。

俺「まだサプライズでもあるのか?w

何だよ。
何でも俺に言ってくれればいいよw」
皮肉を言いながらもこれ以上嫌なことは聞きたくない。

サリナ「ハルね…

わたしに引き取らせてくれないかな…」
少し悲しげな表情をするサリナ。

俺「え…
いや…」

585 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:54:04.27 ktYFwS2/O.net
サリナ「勝手ばかり言って本当にごめんね。

でも…
ハルのそばにいたいの…
わがままだって分かってる…」

サリナは目に涙を浮かべ俺にお願いする。

俺「ハルはなんて?」

サリナ「ハルにはまだ何も言ってないよ…

こんなこと言うなんて無神経だと思うんだけど…
もうハルに彼を会わせたんだ。
彼すごく子供が好きで面倒見もいいの。

ハルもすごく懐いてた。」

586 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:55:01.52 ktYFwS2/O.net
追い討ちをかけるように俺の心に突き刺さる。

サリナ「彼がハルと3人で暮らそうって言ってくれてるの。

わたしも彼と住むようになったら専業になろうかなって…
ハルとの時間も増えるし、ハルにもその方がいいと思う…」

俺「うん…」

サリナ「昔はあんなに無茶苦茶してたのにね…
俺君もいいパパになったよ。

俺君にはハルを育ててくれたこと、すごく感謝してる…

だから…」

587 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:56:06.12 ktYFwS2/O.net
だから何だ?
昔は自由気ままに勝手してきたんだから返せと言わんばかりだ。

サリナ「だからハルを引き取らせて…」

沈黙が2人の間に続く。
サリナはハンカチで鼻をすすりながら、俺の顔を伺い答えを待っている。

俺「あのさ…
ハルに会わせてくれないかな…」

サリナ「うん…」

ハルとは週末会うことになった。
俺の答えは言うまでもない。ハルを渡す気なんて毛頭ないんだ。

それでも複雑な気持ちではあった。
サリナも母親だから、
子供の成長をそばで見届けたいと思うのは当然のことなんだ。

588 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 02:57:15.71 ktYFwS2/O.net
週末ハルと駅で待ち合わせした。

ハル「パパー」
気づくなり俺に抱きつくハル。
どうやらもう怒ってはいないようだ。

サリナ「じゃ、わたしはこれで。

また連絡くれる?」

俺「分かった」

サリナと別れ、電車に乗り大きな公園へと向かう。
ハルは俺の手を握り、もう片方には俺がサリナに渡したバスのおもちゃを持っていた。

590 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:01:29.19 ktYFwS2/O.net
この間のことなんて、まるで何もなかったかのようにハルは無邪気だった。

俺も嬉しくて大人気なくハシャいでしまってる。

ただ不安な気持ちを誤魔化すようにしているだけなのかもしれない。

591 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:03:13.87 ktYFwS2/O.net
凧揚げをした。
ハルは一生懸命走って凧を揚げる。

ハル「パパーw
たかいでしょーw」

俺「うん
上手い上手いw」

朝早起きをしてハルの好きなものばかり入れた弁当を作った。

俺「ハルの好きなウインナーも肉巻きもあるぞ。
パパ頑張って作ったからいっぱい食べてくれる?」

592 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:04:36.09 ktYFwS2/O.net
ハル「おいしーよ。おにくもーたまごやきもーウインナーもー。

ぼくのすきなのばかりでうれしー」

俺「ハル。
ママ好きか?」

ハル「うんw
じゅぎーw」
口一杯におにぎりを詰め込み返事するハル。

俺「ジュン君(サリナの彼氏)はどうだ?
ハルに優しくしてくれたか?」

ハル「…」
少し暗い表情をするハル。

593 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:05:33.79 ktYFwS2/O.net
俺「どうした?
パパに遠慮しなくてもいいんだよ」

ハル「やさしいよ。
おじさんカメンライダーのショーにつれていってくれるの」

俺「そっかw」
俺は一生懸命に笑顔を作る。

ハル「パパもいく?」

俺「うんw
つれていってくれるの?」

ハル「うん!
ママにおねがいするねw」

ハルの笑顔が無償に愛らしくてギュッと抱きしめてしまった。

594 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:06:39.04 ktYFwS2/O.net
俺「ママと一緒に住みたいか?」

ハル「うんwパパも?」

俺「パパは一緒に住めないよ。」

ハル「いやーーー」
急に怒って大声を出すハル。

俺「ハル。
パパとママはもう一緒に住めないんだよ。

だからハルはママと一緒にいてあげてくれないか?」

595 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:07:53.91 ktYFwS2/O.net
ハル「パパもいっしょがいいー。

ギギギギ」
歯を食いしばり泣きながら怒るハル。
暴れるハルを力強く抱き締めた。

今日ハルと会うまで、絶対にハルを渡さないと決めていた。
けど昨日サリナの彼氏のジュンが俺に会いにきたんだ。

596 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:11:05.61 ktYFwS2/O.net
ジュン「ハル君を引き取らせて下さい。

僕は十分な収入もあります。
だからハル君にはもっと環境のいい学校に通わせたいと思ってるんです。

お願いです。
必ず幸せにしますから」

俺「サリナに頼まれたのか?
サリナのためだけなら無理だよ」

ジュン「いや、
勝手に来ました。
サリナの笑顔をずっと見ていたいし、悲しい顔は見たくないんです。
サリナのためって言うのは事実です。

でもハル君に会って、この子の父親になりたいって思ったんです。」

帰り際サリナには内緒にしてくれと頼まれた。
よくできた男だと純粋に思った。
サリナが選んだ男なんだ。
嫉妬する自分が恥ずかしくなるくらいに、ジュンに好感をもてた。

597 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:13:08.16 ktYFwS2/O.net
そしてサリナとの別れ際の顔を見て、今日ハルとしたたわいもない会話にサリナへの愛情を強く感じた。
そしてハルをサリナに引き取らせる方がいいのかもしれないと強く思った。

今の俺にとってハルは全てだった。
それでもハルの幸せを願うなら、ハルはサリナといるべきなのかもしれない。

598 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:14:11.72 ktYFwS2/O.net
ハル「パパぼくとずっといっしょてやきそくしたでしょー…
グエーン(泣)」

俺「ハル。パパの話しをよく聞いてくれるか?」

ハル「うぞづぎーうぞづぎー」
泣いて暴れるハル。

俺「ハルは男の子だろ?
だからパパに変わってママを守ってあげてほしいんだ」

ハルを抑えつけるように腕に力が入る。

599 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:15:13.70 ktYFwS2/O.net
俺「パパとは住めなくなっても、パパはいつもハルに会いにいくよ。

ハルが悲しい時、辛い時はすぐにハルのところに行くよ。」

俺の中でハルとの思い出が蘇り、それを吐き出すかのように涙が溢れ出す。

ハル「パパぼくのこときらいなになったの?」

俺はもっと強い力でハルを抱きしめた。

俺「大好きだよ。
世界で一番だ…」

ハル「ぼくもパパだいすきだよ

きらいっていってごめんなさい」

604 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:34:46.05 ktYFwS2/O.net
俺「パパと約束してくれるか。
ママをちゃんと助けるって。」

ハル「やきそく。
パパもぼくにあいにきてね…えぐっ」

俺「約束するよ」

一生の別れじゃないんだ。
ハルにどちらか選べなんて言える訳がない。
全員が幸せになる方法なんてないんだ。
俺が犠牲になれば済む話だ。
これでいい。
ハルにとって幸せを考えれば。
こんな半端者の俺が、ハルを本当に幸せに出来るわけがない。

605 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:36:05.34 ktYFwS2/O.net
日も暮れ、
ハルはいつの間にか俺の背中で眠っていた。
サリナに会い眠るハルを預ける。

サリナ「俺君。本当にありがとう…

ハルはわたしにまかせて。」

俺「うん、頼む。
荷物は後で送るよ。

また手続きとかあったら連絡して。」

サリナ「うん。」

俺はサリナの顔もハルの顔も見ずに振り返った。

606 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:37:56.45 ktYFwS2/O.net
俺「幸せになってほしい。

ハルも…
幸せにしてやってくれ…」

俺は背中を向け、涙を見せないようにした。
いくら強がっても、ハルを手放す辛さを我慢出来なかった。

サリナ「本当にありがとう…」

俺「俺こそ…」

その日を境に俺は一人になった。
家に帰ってもハルはいない。
無償に淋しくなる。
今まで子育てに一生懸命だった。
それは俺の人生の一部であり生きがいでもあったんだ。
今は何もなくなった。
俺にはただ孤独と虚無感だけが残った。

607 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:42:17.36 ktYFwS2/O.net
それから数ヶ月経ち、ハルも4年生になった。

ハルとはあれ以来会っていない。

ハルが新しい環境に慣れるためと、サリナや彼氏に気をつかってからだ。
て言うのは言い訳。
本当は今会えば、別れが辛くなりハルを手放したくなくなると思ったからだ。

608 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:43:53.38 ktYFwS2/O.net
ハルのいない一人だけの部屋。
一人の生活。
虚しい。
仕事も殆ど手がつかない。
こんな気持ちなら、いっそハルに会えば全て解決するのに。
俺は頑なになっているだけなのだろうか。

今頃ハルは笑顔で毎日を過ごしてる。
そう思うことだけが今の俺の救いだ。

日に日にこんな気持ちは薄れて行くはずだと思ってた。
でも日に日に寂しさは増していった。

そんなある日一本の電話がかかってきた。

609 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:47:15.11 ktYFwS2/O.net
「松井さん?
お久しぶりです」

俺「久しぶりです。佐々木先生」

去年佐々木先生の誘いで、ハルと一緒にイチゴ狩りに行った。それ以来だ。

俺「どうしました?」

佐々木先生「去年のイチゴ狩りの時の写真出来ました。
て遅すぎですよねw

カメラのことずっと忘れてて、現像したからお渡ししようと思ってw
今時間ありますか?」

610 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:48:21.91 ktYFwS2/O.net
近くの喫茶店で佐々木先生と待ち合わせすることになった。

佐々木「これとこれ!
ハルちゃん可愛くとれてますよw

あっこれは私のお気に入りw
ハルちゃんとお父さんすっごく笑顔w」

テーブルにはイチゴ狩りの時、佐々木先生が撮ってくれた写真が並んでいる。

ハルの楽しそうな笑顔。
少しホッコリした。

611 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:50:54.89 ktYFwS2/O.net
俺「わざわざありがとうございます」

佐々木先生「いいえw

ハルちゃん最近どうしてるかなって思ってたしw」

俺「あの…
ハルなんですが…」

俺は佐々木先生にハルの現状と今日までの経緯を説明した。

612 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:52:49.58 ktYFwS2/O.net
佐々木先生「そうなんですね…

だから松井さん元気なかったんだ…」

俺「いや…
すんません。

せっかくわざわざ足を運んでもらったのに」

佐々木先生「いいえ…

でも…
ハルちゃんがいなくなってもお父さんには変わりないんですからw」
優しく俺に微笑みかける。

俺「はい」

613 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/ 2014/08/24(日) 03:54:20.64 ktYFwS2/O.net
佐々木先生「せっかくなんだから、
これからは自分の時間を大切にしなきゃですよw」

俺「はぁ」
気のない返事で返す俺。
そんなこと分かってるんだ。
それが出来ればどれだけ気が楽か。

佐々木先生「ね?良かったら今度映画見にいきません?

私どうしても見たい映画があるんですw
もちろん私おごりますよw」

俺「はい、いいですね」

佐々木先生「じゃー決まりw」

何でこうなったかは分からないけど、寂しい独身男の相手をしてくれるんだ。
断る理由なんてないだろう。

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